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2007年 05月 09日
経営禅研究会のメンバーである安河内信之さんが、日本ロジスティクスシステム協会の業界誌『LOGISTICS SYSTEMS 4・5月号』にゼントレプレナーの記事を投稿しておりましたので、ご紹介します。 『ゼントレプレナー』 (株)クレオ 事業本部 業務開発室 室長 安河内 信之 3年ほど前から月に1度、都内にある禅寺に通っている。当時携わっていた仕事が非常にタフな環境にあり、「ブレない座標軸」みたいな高邁なものを、柄にもなく自己の中に追い求めた時期があった。たまたま同じ時期に、ある講演会で聞いた表題のコンセプトに惹かれ、それ以来、その講師の方が主催される坐禅会に出入りさせていただいている。 タイトルにいただいた「ゼントレプレナー(=禅トレプレナー、zentrepreneur)」とは、禅的発想を経営やビジネスに取り入れた企業家(アントレプレナー)のことで、この講師の方の造語と聞いている。 参加者は、毎回30人から多い時には40人を数え、経営者や経営幹部、独立起業を目指す方々が多い。年齢、国籍、性別は様々だが、坐禅を通してビジネスや経営を学びたいという意志を持たれる点では共通している。仕事柄、参加者の方々は相当に多忙なはずだが、月に1度の例会には、皆さん見事にスケジュールを調整して継続参加されている。仕事でも成果を出されている方々は、こういう点でも優れたperformanceを示されるものだと感心しながら、業務を言い訳に散発的な参加しかできない自分にはお恥ずかしい限りである。 坐禅とは何ぞやという定義付けは専門の書に譲るとして、自分にとっての坐禅とは「癒し、安らぎが得られる最高のリラクゼーションの場」というのが、足掛け3年にわたって何とか継続している動機付けになっている。東京の真ん中とは思えない豊かな緑と静寂の中で、雑事に追われる日常感覚から離れて、「今・ここ」に集中する。考え事、心に移るよしなしごとを、すべて吐く息に乗せて自分の外に押し出してゆく。人によってはこの心境を居眠りする一歩手前だと形容する人もいれば、水を打った静けさの中に独り身を置いている感覚と表現される方もある。そこでは濁った泥水のように乱れた思考の浮遊物が少しずつ沈殿して、頭の中が澄んだ水のように落ち着いてくるような感覚が得られる。 複雑に物事を考えるのではなく、シンプルに物事をあるがままにとらえるのが禅のアプローチ。坐禅を通じて余計な雑念を削ぎ落としていけば、やがて心の平安が得られるようになるという。私の場合、「平安」というには程遠いが、坐禅会という仕切られた時間枠の中で、すべてを預けて只管坐り続けるという作業が、自分にとっては最も「楽な」時間枠となっている。 坐禅をするときには大切な要素が3つある。居ずまいを正し(調身)、呼吸を整え(調息)、心を無にする(調心)。背筋を伸ばし、深呼吸をすれば、自ずと心も整う。坐禅が初めてという人は、少し早めに行けば、先輩がこうした心得、作法、坐り方などをやさしく指導してくれる。 一炷(いっちゅう)の坐禅の時間の後には(一炷は線香1本が燃え尽きる時間で約40分)、懇親会という流れになる。坐禅という凝縮した時間を共にすごした後は、異業種交流会を兼ね備えた場となっている。 坐禅が続く人というのは3万人に1人と言われているという。自分も叶うならばその1人に加わることができるよう、坐り続けたいと願っている。
by yasundo3
| 2007-05-09 11:24
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